不覚にも風邪で熱がでました。気配り娘は、あれやこれやいろいろなものをベッドに持ってきてくれます。毛布、タオル、ティッシュー。心配げに額に手を置いたり、「大丈夫?」と声をかけたり。極めつけは、窓のところに防犯よけに置いてあった棒(スライドできないようにレールのところに置いてあるやつ)を持ってきて、「ママ、ベットから起きるときはこれをこうやって(杖のようにして)使ってね。」
一方、気配り屋の正反対の息子のほう。自分のバスルームを使わないで、いつものごとくマスターベッドのバスルームを使いに来た。寝ている私を横目に、シャワーを浴びてヘアドライアーを使い始めた。私のいることろからバスルームまでは案外距離があるので、そんなにうるさいとも思わなかったけれど、ちらっとこちらを見て、「うるさい?」と聞く。「大丈夫だよ。気にならない。」と言って目を閉じたけれど、コンセントを抜いて、自分のバスルームに持っていきそこでドライヤーをしている。いつもこんな気を使うタイプじゃないから、「へえ~。」といたく感動。翌朝、学校に送り出すとき、「ドライヤーをあっちの部屋でやってくれてありがとう。やさしいじゃん。」と言ってみたら、「ママ、何言ってんの。夢でも見たんじゃないの。」だってさ。